12 Mar 2019

2018年第4四半期 世界/国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

Japan, 2019年3月12日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2018年第4四半期(10月~12月)のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数を発表しました。

IDCが発行するWorldwide Quarterly Wearable Device Tracker のデータに基づくと、2018年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比31.4%増の5,931万台となりました。この成長は、クリスマス商戦期に合わせて発売された新製品およびこの時期に発売されたスマートフォンにバンドルする形で市場に投入された多くの主要ブランドの製品によって牽引されました。2018年通年の出荷台数は前年比で27.5%増加し、1億7,215万台の出荷となりました。この成長は、年間で市場の1/4を占めるようになった耳装着型デバイスが増加していることに起因しています。

市場の現在のトレンドに対応するため、IDCでは「耳装着型デバイス」の定義を変更しました。新しい定義では、同デバイスはボタンを押すだけで、またはホットワード検出機能を通じてスマートアシスタントを起動できるワイヤレスヘッドフォンやイヤフォンを含みます。このような耳装着型デバイスの具体例としてはアップルのAirPod、グーグルのPixelBuds、ボーズのQC35IIなどがあります。

その他のウェアラブルデバイスでは、スマートウォッチは前年同期比で55.2%の成長となり、本四半期の市場全体の34.3%を占めました。他方、Xiaomi、Huawei、Fitbitが最近新製品を発売したことにより、リストバンド型は市場の30.0%を占めました。耳装着型デバイスは前年同期比で66.4%成長し、市場全体の21.9%を占めました。

「耳装着型ウェアラブルの市場はこの1年で大幅に成長しており、今後数年間はこれが続くと予想している」と米国IDC Mobile Device Tracker シニアリサーチアナリストのジテシュ・ウブラニは述べています。そして「現在、各種デバイスからヘッドフォンジャックを排除する動きが進んでいることを考えると、この種のヘッドフォンの必要性が高まっており、ベンダーにとってはこのデバイスが主戦場の一つとなるだろう。それに加え、スマートアシスタントや耳装着型バイオメトリクス機器といった周辺機器の台頭は、これらの機器が消費者の手首に装着するデバイス、すなわちリストバンドやスマートウォッチとポケットの中のデバイス、すなわちスマートフォンによるエコシステムを補完する存在となることを意味しており、消費者向けのセールス対象としてはうってつけのものであると言えるだろう」と述べています。

「他方、スマートウォッチは2018年のウェアラブル端末出荷全体の29.8%を占め、前年比54.3%の成長となった」と米国IDC ウェアラブルデバイスチーム リサーチマネージャーのレイモン・リャマスは述べています。これに続けて「アップルは市場のほぼ半分を占めており、それに続く企業も2桁、あるいは3桁パーセントの成長を遂げた。その結果、マーケットの多様なニーズを満たすために、幅広い価格帯に多くのデバイスが登場した」としています。

また、Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker では、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表しています。同Trackerの2018年第4四半期データによりますと、日本国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で約55.6万台となり、前年同期比25.5%増となりました。この要因になったのはアップルウォッチの新製品投入であり、同社の出荷台数は前年同期比54.6%増、シェア64.5%となりました。

「国内スマートウォッチ市場ではアップルがコンシューマー市場において独占的な地位を築いており、本四半期も同様の結果となった」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストである菅原 啓 はコメントしています。さらに「しかしながらリストバンド系では健保向け出荷など法人市場がドライバーとなっているケースも多い。また、今回からカテゴリーが拡張された耳装着型デバイスはインカム用ヘッドセットという機能面での拡張も容易なため、今後の市場拡大が期待される」と述べています。



トップ5カンパニーの動向(世界市場)

アップルは第4四半期、1,622万台の出荷でトップを維持しました。そのうち1,039万台はApple Watchであったことから、Series 4は非常に好調なスタートを切ったと言えます。より多くの医療機関や消費者がこの最新モデルを採用することで、この流れが続くとIDCは予測しています。同社のその他の出荷は、AirPodsとBeatsのヘッドフォンであり、これらは耳装着型のカテゴリーに属します。

Xiaomiは12.6%のシェアで第2位のポジションを獲得しました。同社の製品は本拠地である中国で堅調に推移しています。さらに、ヨーロッパや他のアジア諸国への同社の投資は成果を上げており、Xiaomiのブランドを競争力あるものとすることに成功しています。製品別では、Mi Band 3だけで、本四半期全世界で出荷されたすべてのリストバンドの30%以上を占めました。

Huaweiは本四半期、ウェアラブルおよびスマートフォン市場で素晴らしい結果を残しました。2018年第4四半期は前年同期比でマイナス成長の状態にあるスマートフォン市場において、同社は前年比43.8%の成長を記録しましたが、同社のスマートフォンの多くにはウェアラブルデバイスがバンドルされているため、この市場でも同社は前年同期比248.5%という驚異的な成長を遂げました。また、Watch GT、FreeBuds 2 Proなどの新製品も、好評を得ています。

Fitbitはこの四半期、ついに成長軌道に戻りました。これは新製品のCharge 3がVersaなどすでに好評を博している製品との共同キャンペーンなどによるものです。ヘルスケア分野への同社の投資は引き続き収益を上げているため、今後の見通しも堅調であると言えます。米国では、同社はBlue Cross Blue Shield協会、UnitedHealthcareなどのプロバイダと提携し、そのデバイスとサービスのさらなる普及展開を行っています。

サムスンは本四半期約400万台の出荷で、5位に入りました。同社もXiaomiやHuawei同様、多くのウェアラブル製品を同社のスマートフォンにバンドルして出荷しています。新製品のGalaxy Watchは好意を以て市場に迎え入れられましたが、旧モデルのGear S3も同社の出荷シェアを拡大するのに貢献しました。

今回の発表はIDCが発行するIDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2018Q4 にその詳細が報告されています。

※「カンパニー」とは、IDCの調査レポート期間において、期間内に発生した買収・統合の結果を反映する財務・法務的な企業ないし企業グループを指します。IDCではあたかもこの企業グループが過去全ての調査期間に渡って存在していたかのごとく取り扱います。こうすることで、買収・統合前後の成長率などのトレンド分析が簡単、明瞭になります。なお、カンパニーにはOwnershipが含まれますが、持ち株会社のように実質的に事業を行っていない会社は、除外します。

※本プレスリリースは2019年3月5日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。



<参考資料>

2018年第4四半期 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2018年第4四半期出荷台数

2018年第4四半期市場シェア

2017年第4四半期出荷台数

2017年第4四半期市場シェア

対前年成長率

1. Apple

16.2

27.4%

13.3

29.6%

21.5%

2. Xiaomi

7.5

12.6%

5.2

11.6%

43.3%

3. Huawei

5.7

9.6%

1.6

3.6%

248.5%

4. Fitbit

5.5

9.4%

5.4

11.9%

3.0%

5. Samsung

4.0

6.8%

2.0

4.3%

105.6%

Others

20.3

34.3%

17.6

38.9%

15.6%

Total

59.3

100.0%

45.1

100.0%

31.4%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 3/2019



2018年第4四半期 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2018年第4四半期出荷台数

2018年第4四半期市場シェア

2017年第4四半期出荷台数

2017年第4四半期市場シェア

対前年成長率

1. Apple

35.8

64.5%

23.2

52.4%

54.6%

2. Garmin

8.3

14.9%

7.4

16.7%

12.1%

3. Fitbit

3.9

7.0%

4.9

11.1%

-20.7%

4. Huawei

2.1

3.7%

0.3

0.6%

671.1%

5. Samsung

1.8

3.3%

0.7

1.6%

158.4%

Others

3.7

6.6%

7.8

17.6%

-52.6%

Total

55.6

100.0%

44.3

100.0%

25.5%

※Garminのデータを過去にさかのぼって修正し、2018年第4四半期版データに反映させています。

Source: IDC Japan, 3/2019

Coverage

Companies Covered

Garmin Ltd., Huawei Technologies Co., Ltd., Xiaomi Inc., Fitbit Inc., Apple Inc., Samsung


Regions Covered

Japan


Topics Covered

Wearables