19 Jun 2019

2019年第1四半期 世界及び国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

Japan, 2019年6月19日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2019年第1四半期(1月~3月)のウェアラブルデバイスの世界および日本における出荷台数を発表しました。

IDCが発行するWorldwide Quarterly Wearable Device Tracker のデータに基づくと、2019年第1四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比55.2%増の4,958万台となりました。このうち、腕時計型とリストバンド型は合計で3,132万台の出荷となり、全体の63.2%を占めました。また、耳装着型デバイスは前年同期比135.1%増と全カテゴリー中トップの成長を示し、全体の34.6%を占めました、

「現在、ヘッドフォンジャックを排除する動きが進んでいることと、家庭の内外で音声アシスタント機器の使用増加が、耳装着型デバイスの成長要因となっている」と米国IDC Mobile Device Trackerのシニアリサーチアナリスト、ジテシュ・ウブラニは述べています。そして「今後、スマートフォンを補完するだけでなく、必要に応じてスタンドアロンで機能するウェアラブルデバイスのエコシステムに消費者を取り込むため、大手プラットフォーム事業者とデバイスメーカーが耳装着型デバイスをそのきっかけとして用いることが見込まれるため、耳装着型デバイスはますます重要なカテゴリーになるだろう」と述べています。

「腕時計型とリストバンド型の出荷台数は前年同期比で31.6%増加し、引き続きウェアラブル市場を握っている」と米国IDCのウェアラブルデバイスチームのリサーチマネージャー、レイモン・リャマスは述べています。これに続けて「機能や性能は絶えず向上し進化してきたが、健康とフィットネスに焦点を当てているのは一貫している。このことが、健康とフィットネスに関する新たなインサイトをもたらしており、消費者や保険会社などのより広い層を惹きつけ続けている」としています。

また、Worldwide Quarterly Wearable Device Trackerでは、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表しています。

同Trackerの2019年第1四半期データによると、国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で61.2万台となり、前年同期比132.6%増となりました。この要因になったのはAirPodsなどの耳装着型デバイスの伸長であり、同カテゴリーは前年同期比351.5%増と目覚ましい成長を遂げました。

「AirPodsの出荷が大きく貢献したアップルが今回も1位を堅守しており、国内ウェアラブル市場は強力な製品群を擁するアップルがスマートフォン同様の強いプレゼンスを築いている」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原 啓 はコメントしています。さらに「他方、ソニーなど音声アシスタント機能対応のヘッドフォンを発売したベンダーも伸長していることから、今後は腕時計型とリストバンド型と並ぶ第三の軸にこの耳装着型デバイスが成長するとみられる。そのため、それぞれのデバイスが装着される位置と機能に基づいたユニークな役割の発展を、ユーザー体験の質的向上としてもたらしていくことが期待される」と述べています。



トップ5カンパニーの動向(世界市場)

アップルはApple Watch、AirPods、そして音声アシスタント機能対応のBeatsを要していることから、ウェアラブル市場をリードする地位を維持しました。特にApple Watchは同社が台数ベースでのシェアを獲得することに多大な貢献をしていますが、Apple Watchの平均販売価格が前年同期の426ドルから今四半期は455ドルに上昇したことから、その重要性はさらに高まっています。AirPodsの最新モデルはワイヤレス充電に対応することで平均販売価格を上げてきたことから、アップルはワイヤレスヘッドフォンのラインナップもApple Watchと同様の戦略を採用しているものとみられます。

Xiaomiはおよそ500万台を出荷したMi Bandの人気の高さから第2位にランクインしました。同社は中国市場に引き続き注力していますが、ヨーロッパと中東への最近の投資は、これらの地域でシェアを獲得することに成功したため、成果を上げています。

Huaweiは前年同期比282.2%増という躍進を達成しました。この成功は同社が発売したスマートフォンにウェアラブルデバイスがバンドルされていることが多いことに直接的に起因しています。しかし、最近のスマートフォンの不確実性を取り巻く不透明感を背景に、ウェアラブル側の見通しも依然として流動的です。

サムスンはアップル同様、Gear/Galaxyブランドのスマートウォッチやリストバンド、Galaxy buds、音声アシスタント機能対応のJBL製ヘッドフォンなど、複数の製品ラインを提供しています。同社のスマートフォンGalaxy S10シリーズの発売において、同社がウェアラブルデバイスをバンドルしたことが今回の順位につながりました。その他では、JBLのヘッドフォンも低価格ながら多彩なオプションを提供しており、好調な結果を後押ししました。

Fitbitは5位に入り、プラス成長を維持しました。最近発売されたVersa LiteとInspireシリーズは、既存ユーザーの乗り換え層だけでなく新規ユーザーにもアピールしましたが、これは平均販売価格の低下を犠牲にしています。しかし、同社は依然としてヘルスケア/エンタープライズ分野に重点を置いており、競合他社の多くを凌駕しつつ、その市場で前進し続けています。



今回の発表はIDCが発行するIDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q1 にその詳細が報告されています。

※「カンパニー」とは、IDCの調査レポート期間において、期間内に発生した買収・統合の結果を反映する財務・法務的な企業ないし企業グループを指します。IDCではあたかもこの企業グループが過去全ての調査期間に渡って存在していたかのごとく取り扱います。こうすることで、買収・統合前後の成長率などのトレンド分析が簡単、明瞭になります。なお、カンパニーにはOwnershipが含まれますが、持ち株会社のように実質的に事業を行っていない会社は、除外します。

※本プレスリリースは2019年5月30日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。



<参考資料>

2019年第1四半期 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2019年第1四半期出荷台数

2019年第1四半期市場シェア

2018年第1四半期出荷台数

2018年第1四半期市場シェア

対前年成長率

1. Apple

12.8

25.8%

8.6

26.8%

49.5%

2. Xiaomi

6.6

13.3%

3.9

12.3%

68.2%

3. Huawei

5.0

10.0%

1.3

4.1%

282.2%

4. Samsung

4.3

8.7%

1.7

5.3%

151.6%

5. Fitbit

2.9

5.9%

2.2

6.8%

35.7%

Others

18.0

36.3%

14.3

44.8%

26.0%

Total

49.6

100.0%

31.9

100.0%

55.2%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 6/2019



2019年第1四半期 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2019年第1四半期出荷台数

2019年第1四半期市場シェア

2018年第1四半期出荷台数

2018年第1四半期市場シェア

対前年成長率

1. Apple

45.0

73.4%

11.2

42.4%

303.1%

2. Garmin

5.9

9.6%

4.9

18.7%

19.8%

3. Fitbit

4.1

6.7%

4.2

16.0%

-1.9%

4. Sony

2.2

3.7%

0.1

0.4%

2,137.9%

5. Samsung

0.9

1.5%

0.4

1.6%

115.2%

Others

3.1

5.1%

5.5

20.9%

-43.9%

TOTAL

61.2

100.0%

26.3

100.0%

132.6%

Source: IDC Japan, 6/2019



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