25 Dec 2019

2019年第3四半期 世界および国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表

Japan, 2019年12月25日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、2019年第3四半期(7月~9月)のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数を発表しました。

IDCが発行するWorldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q3のデータに基づくと、2019年第3四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比94.6%増の8,449万台となりました。このうち、腕時計型は2,359万台の出荷で前年同期比33.1%の増加、リストバンド型は1,915万台の出荷で前年同期比48.6%の増加となり、耳装着型デバイスは4,066万台で前年同期比242.4%増と著しい成長を示しました。

「耳装着型ウェアラブルデバイスはウェアラブルデバイスの主要なカテゴリーの一つになった」と米国IDC ウェアラブルデバイスチームのリサーチマネージャー レイモン・リャマスは述べています。これに続けて「耳装着型ウェアラブルデバイスの進化は、複数のスマートフォンベンダーがスマートフォンからイヤフォンジャックを取り除き、ワイヤレス環境へと移行することから始まった。さらに、ユーザー体験を拡大するために音声アシスタントの追加機能を搭載した耳装着型ウェアラブルデバイスが登場した。耳装着型ウェアラブルデバイスはイヤフォンタイプからオーバーヘッド型ヘッドフォンタイプまで幅広い選択肢が用意されており、ユーザーの好みに合わせてアピールを行っている。そして価格も大幅に下がり、20ドルを下回るものも登場した」としています。

「家庭や電話でのスマートアシスタントの登場により、これらのアシスタントと接続できるウェアラブルの需要が高まっている」と米国IDC Mobile Device Trackerのリサーチマネージャー ジテシュ・ウブラニは述べています。そして「複数のフォームファクターとスマートアシスタントの登場により、ウェアラブル市場は、従来の健康分野やフィットネス向けのみならず、大衆向け市場になりつつある」と述べています。

また、Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q3では、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表しています。同Trackerの2019年第3四半期データによると、国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で163.9万台となり、前年同期比227.9%の大幅増となりました。この要因になったのはアップルが出荷したAirPodsやAppleWatchなどであり、スマートフォン市場での圧倒的なプレゼンスを利用して、ウェアラブルデバイス市場でも同社が好調な伸びを示しています。

「アップルのAirPodsとAppleWatchの出荷が市場全体の伸びをけん引する状態が続いている」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原 啓 はコメントしています。さらに「耳装着型ウェアラブルデバイスは音声アシスタント機能を実際に利用しなくともイヤフォン・ヘッドフォンとしての利用が可能であることから、市場自体の成長が期待できるものの、5G時代に向けて新しいユースケースの開拓が期待される」と述べています。

トップ5カンパニーの動向(世界市場)

アップルはApple Watch、AirPods、Beatsヘッドフォンの高い人気に支えられ、トップの地位を維持しました。将来的には、Apple Watch Series 3 の価格引き下げとAirPods Proの発売により、少なくとも短期的にはこの市場でのリーディングカンパニーとしての地位を維持できるでしょう。

Xiaomiは人気のMi Bandラインナップを、本四半期に1,000万台以上出荷しました。これはヨーロッパ、中東、アフリカ地域の諸国をターゲットにすることで、世界市場での出荷規模を大幅に拡大したことによるものです。

サムスンは新しいスマートウォッチと耳装着型ウェアラブルデバイス(自社ブランドとJBLブランドの両方)で、市場シェアの9.8%を獲得しました。現在、同社はスマートウォッチとGalaxy budsをスマートフォンにバンドルしており、世界中の多くのキャリアが同社のスマートフォンを扱っていることが功を奏し、シェア獲得につながりました。

Huaweiは政治的な課題にもかかわらず、母国である中国での好調な業績のおかげで世界4位にランクされました。同国内ではHuaweiは前年同期比で188%成長し、中国で最も急成長している企業の1つになりました。なお、出荷の約80%が中国に集中していますが、その他の地域でも出荷量が伸びており、全体としてHuaweiは力強い成長を維持していると言えます。

Fitbitは5位に入りました。同社の最新製品は好評を博していますが、今期の成長は低水準にとどまりました。Googleによる同社の買収により、ブランドの将来が不確実なものとなっています。

今回の発表はIDCが発行するIDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q3にその詳細が報告されています。

※「カンパニー」とは、IDCの調査レポート期間において、期間内に発生した買収・統合の結果を反映する財務・法務的な企業ないし企業グループを指します。IDCではあたかもこの企業グループが過去全ての調査期間に渡って存在していたかのごとく取り扱います。こうすることで、買収・統合前後の成長率などのトレンド分析が簡単、明瞭になります。なお、カンパニーにはOwnershipが含まれますが、持ち株会社のように実質的に事業を行っていない会社は、除外します。

※本プレスリリースは2019年12月9日の米国IDC(マサチューセッツ州 フラミンガム)による発表の日本語訳をベースとしています。



<参考資料>

2019年第3四半期 世界ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:百万台)および対前年成長率

Company

2019年第3四半期 出荷台数

2019年第3四半期 市場シェア

2018年第3四半期出荷台数

2018年第3四半期 市場シェア

対前年

成長率

1. Apple

29.5

35.0%

10.0

23.0%

195.5%

2. Xiaomi

12.4

14.6%

7.4

17.1%

66.1%

3. Samsung

8.3

9.8%

3.2

7.4%

156.4%

4. Huawei

7.1

8.4%

2.3

5.4%

202.6%

5. Fitbit

3.5

4.1%

3.5

8.0%

0.5%

Others

23.8

28.1%

16.9

39.0%

40.4%

Total

84.5

100.0%

43.4

100.0%

94.6%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 12/2019



2019年第3四半期 国内ウェアラブルデバイス市場 トップ5カンパニー出荷台数(単位:万台)および対前年成長率

Company

2019年第3四半期 出荷台数

2019年第3四半期 市場シェア

2018年第3四半期出荷台数

2018年第3四半期 市場シェア

対前年

成長率

1. Apple

108.1

65.9%

21.3

42.7%

406.4%

2. Sony

11.9

7.3%

0.2

0.3%

7865.7%

3. Garmin

8.2

5.0%

5.0

10.0%

64.9%

4. Samsung

6.9

4.2%

12.7

25.5%

-45.6%

5. Fitbit

3.6

2.2%

4.0

8.0%

-9.5%

Others

25.1

15.3%

6.8

13.5%

271.1%

Total

163.9

100.0%

50.0

100.0%

227.9%

※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。

Source: IDC Japan, 12/2019

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