05 Feb 2020

国内IoTインフラストラクチャ市場予測を発表

Japan, 2020年2月5日 - IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内IoT(Internet of Things)インフラストラクチャ市場予測を発表しました。これによると、2019年の国内IoTインフラストラクチャ市場(国内IoTインフラ市場)の支出額は、前年比16.2%増の998億円になると見込んでいます。また、2018年~2023年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は15.8%で、2023年の同支出額は、1,788億円になるとIDCは予測しています。

IDCでは、全世界のIoTデバイス(エンドポイント)の普及台数は、2018年の228億台から、2025年には416億台に達すると予測しています。また、IoTエンドポイントが年間に生成するIoTデータの総量は、2018年の13.6兆ギガバイトから、2025年には79.4兆ギガバイトに達すると予測しています(注1)。IoTエンドポイントから送信されるデータは、ネットワークを通じて、1か所もしくは複数箇所に収集、蓄積され、データ分析に利用されます。今後急激に増大するIoTデータを処理するシステムとして、IoTインフラに対する需要が拡大するとIDCはみています。

IDCでは、IoTの基本アーキテクチャとして「IoTの3層モデル」を定義しています(図1)。IoTの3層モデルを基に、「IoTコアインフラストラクチャ市場(IoTコアインフラ市場)」と「IoTエッジインフラストラクチャ市場(IoTエッジインフラ市場)」を定義(注2)し、それぞれの市場について分析と予測を行っています。IoTエンドポイント層で使用されるセンサー、デバイスなどは、現時点では調査対象外としており、国内IoTインフラ市場とは、IoTコアインフラ市場とIoTエッジインフラ市場の2つのセグメントを合算した市場を表します。

この定義に従い、IDCでは、2019年の国内IoTコアインフラ市場の支出額は、前年比12.3%増の666億円、2018年~2023年のCAGRは12.0%、2023年の支出額は、1,046億円になると予測しています。一方、2019年の国内IoTエッジインフラ市場の支出額は、前年比25.1%増の331億円、2018年~2023年のCAGRは22.9%で推移し、2023年の支出額は、742億円になると予測しています。

IoTの普及と共に、IoTデータの分析処理が多様化し、レイテンシー(処理応答時間)やセキュリティの観点から、IoTエッジ層でのデータ分析処理を志向する企業が増えてきています。最近では、AI(Artificial Intelligence:人工知能)技術が活用できる高仕様のIoTエッジインフラが登場し、高度なデータ分析処理が可能になってきたことも、IoTエッジ層でのデータ分析処理を志向する企業が増加する要因のひとつになっています。昨年、IDCが実施したユーザー調査でも、IoTコアインフラとIoTエッジインフラに対する予算配分は、今後IoTコアインフラの割合が減少し、IoTエッジインフラの割合が増加するという結果が得られています。

このことから、国内IoTインフラ市場全体における、IoTエッジインフラ市場の構成比は、2018年の30.8%から、2023年には10.6ポイント上昇して41.5%になるとIDCは予測しています。

IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーの下河邊 雅行 は「IoTの普及と共に、IoTエッジ層におけるデータ分析処理のニーズが高まり、IoTエッジインフラ市場は、注目すべき成長市場になる。IoTインフラベンダーは、IoTエッジインフラの製品ラインアップを強化し、自社のIoTインフラビジネス拡大につなげていく必要がある」と述べています。

今回の発表はIDCが発行した国内 IoT インフラストラクチャ市場予測アップデート、 2019 年~ 2023 年 にその詳細が報告されています。本レポートは、国内IoTインフラ市場について、IoTコアインフラ市場、IoTエッジインフラ市場別に市場分析を行っています。さらに、各セグメントにおける、コンピュート、ストレージ、ネットワーク別の市場予測を行っています。また、IoTエッジインフラ市場のコンピュートについては、汎用サーバーとIoTエッジ専用製品を分けて市場予測を行っています。詳しくは、本レポートをご参照下さい。



注1. 関連調査:

  • Worldwide Global DataSphere IoT Device and Data Forecast, 2019–2023(IDC #US45066919、2019年5月発行)



図1. IoTの3層モデル

Source: IDC Japan, 2/2020



注2.IoTインフラストラクチャ市場の定義

1. IoTコアインフラストラクチャ市場(IoTコアインフラ市場)

  • コンピュート:汎用サーバー
  • ストレージ:汎用ストレージ(External, Storage Expansion)
  • ネットワーク:イーサネットスイッチ、ルーター

2. IoTエッジインフラストラクチャ市場(IoTエッジインフラ市場)

  • コンピュート:汎用サーバー、IoTエッジ専用製品(IoT Edgeサーバー、IoT Edge PC、IoTゲートウェイ)
  • ストレージ:汎用ストレージ(External, Storage Expansion)
  • ネットワーク:イーサネットスイッチ、ルーター、産業用PC、PLC(Programmable Logic Controller)

※PLCは、IoTゲートウェイ機能を有するもの

筐体に収容されていない、組み込み用PC(エンベデッドPC)は、調査対象外としている。

Source: IDC Japan, 2/2020

Coverage

Regions Covered

Japan


Topics Covered

Internet of things